TAXIはこんな仕事

概 要

ＴＡＸＩとは、電車やバスと同様に公共交通機関の１つとして位置付けられています。 しかし、他の公共交通機関との大きな違いは、「ドアｔｏドア」のサービスである、ということです。 お客様が乗車する場所も降車される場所も、すべては、お客様次第です。１人のＴＡＸＩドライバーが相手をするお客様は、１人もしくは１組という少数の単位になります。それだけにきめ細やかなサービスが必要とされます。

仕事内容

この仕事の本分は、お客様を安全かつ迅速に目的地まで送り届けることです。しかし、始めと終わりさえ良ければいいというものではありません。お客様に乗車していただいている最中も快適に過ごしていただけるよう様々なことが要求されます。それは、たとえば運転技術にいたっては、Ｆ１ドライバーのような技術ではなく、後部座席のお客様が快適に過ごせるような運転技術のことです。さらには、会話を求められるお客様もいらっしゃいます。ただ単に会話を合わせるだけでは満足されません。それだけに、幅広い知識を身につけておかなくてはなりませんし、話し方にも注意を払う必要があります。 運転という技術も必要ですが、接客業という面も合わせ持つサービス業として捉えるほうがいいでしょう。

資 格

普通自動車第２種運転免許を取得しなくてはなりません。 これは、普通自動車第１種運転免許を取得後３年以上経過していなくては、受験資格を得られません。最年少でも２１歳以上ということになります。　また、東京や大阪、名古屋といった大都市圏では、地理試験というものも要求されます。道路、地名、建物、公園、名所、旧跡、駅の所在などを問う問題が出題されます。難易度も高く５回６回と受験し合格される方が多いです。これに合格しなければ乗務員証を発行してもらえません。

女性ドライバー

今では、当たり前のように数多く見受けられます。どこのタクシー会社にも数人在籍しておられます。「女性ドライバーの方が安心できる」というお客様の声も多いこともあって、女性の占める割合は年々増えています。

どれぐらい稼げる？

これは歩合制の仕事ゆえに一概には答えられません。 東京のような大都市の場合、付け待ち（駅構内などでの順番待ち）よりも流し営業（走行しながら顧客を探す）の方が、売上はいいようです。しかし、夕方などのＴＶニュースで時折取り上げられるのは、付け待ちの方のドライバーであることが多いです。 実際には、稼いでいる人は本当に多いです。一方では、稼げていない人も多いです。それが歩合制ゆえの商売です。

客層は？

東京では、ビジネス目的でＴＡＸＩを利用される方が多いです。それ以外では、主婦のお買い物や老人の方の病院の送り迎えなどがあります。夜間においては、出版社やテレビ等のマスコミ関係から最終電車に乗り遅れたサラリーマンまでと幅広いです。テレビ撮影用として使用されることもあります。

ドライバーの一日

乗務５カ月目のＡさんの一日

７：３０　出勤・点呼 目標売上は５万円！ 今日もがんばるぞー！
８：００　出庫 この時間帯は、地元の大田区がいいんだよなー。
８：３０ まずは蒲田駅周辺で。
１０：００ そろそろ営業エリアを移動しよう。 この時間だと、ビジネスマンも多い新橋、銀座方面へ。
１１：００～１２：００　昼食 早めの昼食。１２：００～１３：００って意外とお客さんが多いからね。
１２：３０ この日、７人目のお客さんをお台場までお送りします。
１６：００ 六本木周辺。 うーん、道順がわからないけど、親切なお客さんが教えてくれましたー。 こうやって新しい道を一つひとつ覚えるんですよねー。
１７：００ 品川駅までお客さんをお送りしました。
２１：００ JR蒲田駅にて２５人目のお客さん。
２４：３０（０：３０） 終電に乗り遅れたお客様が多い時間帯。 ここが一番のかき入れ時だ。
２８：００（４：００）　帰庫 会社に戻ってきましたー。あとは、納金して洗車して反省会だ。

FAQよくある質問

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